こんにちわ、Dr.CAMPです!
今回はトレイルランニングにおすすめな軽量レインウェアをまとめました。
レインウェアって色々ありますが、登山用とトレラン用で何がちがうのか?
端的に言うと登山用レインウェアは重いけど機能が満載。
ゴアテックスなどを使った3レイヤーのものが多く、防水性、透湿性、防寒性能などどれもハイレベルで快適なものが多いです。
ただ、重い!しっかりしたものだと500g以上します
一方、トレランにおいて重さは敵です。
軽量性とパッキング性能も求められるため、機能は犠牲にしつつもすべてがバランスよく高いことが求められます。
自分のニーズにベストマッチするウェアを探すのはなかなか骨の折れる作業です。
種類が多すぎる!
スペックを一覧比較したい!!
これは私の心の叫びですが、同じ悩みを抱えている方も多いはず。
この記事がそんなレインウェア難民の皆さんの参考になれば嬉しいです。
一覧表はページ一番下にあります。
もちろんトレランだけでなく、低山登山や普段使いのレインウェアとしても十分使えるスペックですので、そちらの用途でもご参考に。
- 1 まずは比較レインウェアの選定基準
- 2 おすすめ軽量レインウェア17選
- 2.1 パーテックス シールドエアー ファスト シェル ジャケット(GOLDWIN)
- 2.2 UL All-weather jacket(山と道)
- 2.3 Halo smock(OMM)
- 2.4 Halo + jacket(OMM)
- 2.5 Kamleika jacket(OMM)
- 2.6 ゼロストームジャケット(Marmot)
- 2.7 ストライクトレイルジャケット(The North Face)
- 2.8 ハイパーエアーGTXフーディー(The North Face)
- 2.9 ストームレーサージャケット(Patagonia)
- 2.10 ストレッチオゾニックジャケット(Mountain Hard Wear)
- 2.11 GORE-TEX SHAKEDRY ランジャケット(HOKA)
- 2.12 バーサライトジャケット(モンベル)
- 2.13 ピークドライシェル(モンベル)
- 2.14 フェザーレインフルジップジャケット(Teton Bros.)
- 2.15 エバーブレスレグンジャケット(Fine Track)
- 2.16 ティフォン50000ストレッチジャケット(Millet)
- 2.17 BONATTI TRAIL(Salomon)
- 3 レインウェア スペック一覧比較表
- 4 まとめ
まずは比較レインウェアの選定基準
今回ご紹介するレインウェアの選定基準ですが、ULTRA-TRAIL Mt.FUJIのレギュレーションを参考にして
- トレランレース必携品の条件を満たすもの(耐水圧、透湿性、シームテープ)
- 軽量であること(200g前後)
を条件として選びました。
UTMF 必携品条件(耐水圧、透湿性、シームテープ)
UTMFのレギュレーションによると
雨天に備えてフードつきレインジャケットとレインパンツ。どちらも〈ゴアテックス〉あるいはそれと同等の防水、透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで防水加工してあるもの。
UTMF 競技規則
耐水圧、透湿性に関しては数値の決まりはなく、縫い目のシームテープ加工は必須のようです。
またこんな一文もありました。
必携品ウェアの保温性、防水性などのレベルは、選手自身の責任で決定してください。選手自身が選択し届け出たウェアを主催者はその選手の必携ウェアと判断します。
UTMF 競技規則
結局は選手の判断に任せますということで、大会でも基本的には確認されたりしないですよね。
とは言っても、最悪の場合には命を左右する重要な装備になりますから適当なものを選ぶわけにはいきません。
耐水圧
どれくらい圧をかければ水が染み込んでくるかという数値です。
高いほどに耐水性能が高いということになります。
目安としては
10000mm:大雨に耐えられる
20000mm:嵐に耐えられる
というレベルですので、今回は耐水圧10000mm以上をピックアップ。
透湿性
蒸気(汗)を外側にどれだけ発散できるかという数値です。
透湿性が低いとウェア内の蒸れて肌にベタベタと張り付いたり不快な環境で運動をすることになります。
登山では透湿性10000g/㎡-24h以上あれば問題無しと言われますが、トレランでは運動量がさらに増しますので、基本的には数値が高いほどウェア内の蒸れがなく快適です。
今回は透湿性10000g/㎡-24h以上をピックアップしました。
シームテープ
良い生地を使っていても縫い目には小さな穴があいているので、そのままでは縫い目から水が侵入してきます。
そのために縫い目の穴をふさぐのにシームテープ加工が施されています。
今回はシームテープ加工済み(超音波圧着も含めて)モデルを選んでいます。
各々の数値は非公表のモデルもありますが、それ相応の実力があるだろうと判断したものは含めています。
軽量性
トレランにおいて軽さは最高の武器、軽さは正義。
これは異論ないかと思います。
200g前後を中心に、100gを切るモデルから300g前後まで幅広くラインアップしています。
手に入りやすいもの
今回紹介するような超軽量レインウェアはそもそも需要が少ないのか、ストックが少ないのか、せっかく好みの商品を見つけても在庫切れとなっている場合が多いです。
そこで、2022年10月現在で手に入るものを中心に比較しています。
中には在庫切れだけど、今後の再入荷や後継商品に期待を込めて残しているモデルもありますので参考程度に楽しんでください。
おすすめ軽量レインウェア17選
パーテックス シールドエアー ファスト シェル ジャケット(GOLDWIN)
耐水圧:10000mmH2O
透湿性:20000g/m2-24h
重量 :不明
価格 :¥38500
ハンドポケット✕2
透湿という概念ではなく「通気」
ナノファイバー構造を持つPERTEX SHILD AIRは、他の防水透湿素材のように透湿のみではなく実際に通気するため、従来のレインウェアに比べて圧倒的な快適性を実現している。
その代償として保温性は犠牲となり、動かずにいると体が冷えるため使用環境には注意が必要。
UL All-weather jacket(山と道)
耐水圧:10000mmH2O
透湿性:40000g/m2-24h
重量 :144g
価格 :¥43000
大型胸ポケット×1
GOLDWINのファストシェルライトジャケットと同様に、新素材PERTEX SHILD AIRにより従来の通気系防水透湿シェルに比べ大幅な軽量化を実現。
その圧倒的な通気性はもはや「完全防水ウインドシェル」といえるレベル。
着心地もレインジャケットとは思えないほど軽快でやわらか。
「山と道」は鎌倉に本拠地を置くガレージブランド。
基本的には発売と同時に即完売するため、SNSフォローなどで情報収集しての予約が必須。
スモックタイプもあり。
耐水圧:10000mmH2O
透湿性:40000g/m2-24h
重量 :110g
価格 :¥30250
ポケットなし
Halo smock(OMM)
耐水圧:10000mmH2O
透湿性:10000g/m2-24h
重量 :95g
価格 :¥24200
ポケットなし
ウルトラライトで透湿性に優れた防水レインシェル。
必要最低限の機能を備えつつ、丸めてテニスボールサイズで収納できるコンパクトさ。
100gを切る超超軽量!
今回紹介する中で最軽量のレインウェア。
Halo + jacket(OMM)
耐水圧:10000mmH2O
透湿性:10000g/m2-24h
重量 :130g
価格 :¥29700
ハンドポケット✕2
Halo jacketにハンドポケットを追加したモデル。
普段使いにも適している。
Kamleika jacket(OMM)
耐水圧:20000mmH2O
透湿性:20000g/m2-24h
重量 :265g
価格 :¥39600
ハンドポケット✕2
風と雨を防ぐシェルレイヤーでありながら伸縮性があり、自由な動きを可能。
軽量かつ透湿性に優れ、さらに2020年度のアップデートにより耐久性のある新しいナイロン素材を使用。
耐久性、快適性、ストレッチ性、耐候性、軽量性、防水性、透湿性、これら全てを完璧なバランスで兼ね備えているジャケット。
ゼロストームジャケット(Marmot)
耐水圧:30000mmH2O
透湿性:30000g/m2-24h
重量 :203g
価格 :¥17600
ハンドポケット✕2
素材には30デニールの軽量な防水透湿素材“Dermizax”を使用。
耐水圧、透湿性ともに高レベルでコスパにも優れたモデル。
シンプルなデザインは汎用性が高く、山歩きからキャンプなどのアウトドアフィールドだけでなくタウンユースにも重宝するシェルジャケット。
ストライクトレイルジャケット(The North Face)
耐水圧:20000mmH2O
透湿性:40000g/m2-24h
重量 :115g
価格 :¥22000
ポケットなし
ハイレベルな防水透湿性を維持しながら、軽量化に特化した軽量防水シェルジャケット。
フードや袖口はシャーリング仕様を採用してベルクロなども排除、ポケット無しというシンプルさを追求。
レースゼッケンが透けて見えるクリアカラーもラインナップ。
収納可能なスタッフバッグも付属する。
ハイパーエアーGTXフーディー(The North Face)
耐水圧:50000mmH2O以上
透湿性:80000g/m2-24h
重量 :225g
価格 :¥41800
背面ポケット✕1、両胸にハイドレーションへのアクセスジッパー
裏地とメンブレンのみの2レイヤー。
GORE-TEXメンブレンがむき出しという超防水仕様で圧倒的な透湿性を発揮する。
防水シェルによくありがちな表地が水を吸って重くなるということもない。
メンブレンがむき出しで独特の光沢感あり。
擦れに弱いためバックパックを中に背負うのがベター。
メンテナンスには注意が必要。
ストームレーサージャケット(Patagonia)
耐水圧:非公表
透湿性:非公表
重量 :198g
価格 :¥38500
ポケットなし
耐水圧、透湿性ともに非公表だが、パタゴニアという時点で折り紙つきだろう。
特徴的な前面ダブルジッパー。
右側は下まで、左側は脇までオープン可能でザック前面へのアプローチが容易。
ザックを背負った状態での使用に基づいて設計。
フードの裏にメッシュポケットがあり、パッカブル。
ストレッチオゾニックジャケット(Mountain Hard Wear)
耐水圧:非公表
透湿性:非公表
重量 :320g
価格 :¥28600
胸ポケット✕1、ハンドポケット✕2、両脇にベンチレーション
4方向へのストレッチ性と透湿性を持つ独自素材ドライQを使用。
運動量の多いアクティビティでのレインシェルとしても蒸れにくく、快適に着用可能。
耐摩耗性に優れた50D素材を使用しており、少し重いが耐久性を求める方にはあり。
胸ポケットにパッカブル。
GORE-TEX SHAKEDRY ランジャケット(HOKA)
耐水圧:50000mmH2O
透湿性:80000g/m2-24h
重量 :非公表
価格 :¥35200
ポケットなし、両胸にハイドレーションへのアクセスジッパー
ザックを着用した上から着用できる設計で、前面のジッパーはジャケットを脱がずにパックにアクセス可能。
現在在庫なしだが、再入荷 or 新作登場が待ち遠しい。
バーサライトジャケット(モンベル)
耐水圧:30000mmH2O
透湿性:43000g/m2-24h
重量 :134g
価格 :¥18700
ポケットなし
さすがモンベルとも言うべき抜群のコストパフォーマンスを誇る一着。
トレラン大会では一番良くみかけるレインウェアだと思います。
機能性がバランス良く高く、迷った場合には間違いのない一着です。
ピークドライシェル(モンベル)
耐水圧:50000mmH2O
透湿性:80000g/m2-24h
重量 :185g
価格 :¥26180
胸ポケット✕1
モンベルが作るGORE-TEX SHAKEDRYを使用したジャケット。
他メーカーに比べて安価で手に入るため、まずはSHAKEDRYを試してみたい方にはおすすめかも。
ノースフェイス、HOKAのジャケットと同様にメンテナンスには注意が必要。
フェザーレインフルジップジャケット(Teton Bros.)
耐水圧:20000mmH2O
透湿性:20000g/m2-24h
重量 :170g
価格 :¥29700
胸ポケット✕1
軽さ、着心地の良さ、防水・透湿性能のすべてを高次元で成立させた非常にバランスの良いモデル。
エバーブレスレグンジャケット(Fine Track)
耐水圧:20000mmH2O
透湿性:6000g/m2-24h
重量 :250g
価格 :¥22990
胸ポケット✕1、両脇にベンチレーションジッパー
表地が吸水しにくいため雨の際にも重くなりにくい。
ストレッチ性に優れ、良好な着心地を実現。
ティフォン50000ストレッチジャケット(Millet)
耐水圧:20000mmH2O
透湿性:50000g/m2-24h
重量 :304g
価格 :¥35200
ハンドポケット✕2
若干重さがあるが高い防水透湿性と快適な着心地を両立し、あらゆる天候でも常にドライに保ってくれる。
裏地には15Dのニット素材で肌触りは驚くほどしなやか。
細身のシルエットに加えて豊富なカラーバリエーションも魅力。
日常使いとの併用なら選択肢に上がる一着。
BONATTI TRAIL(Salomon)
耐水圧:20000mmH2O
透湿性:20000g/m2-24h
重量 :195g
価格 :¥25300
胸ポケット✕1(ハイドレーションへのアクセスも兼ねている)
背中にはタックが入ってザックを背負った状態でもスペースの余裕あり。
レインジャケットには珍しくカラー切替えが多く、おしゃれ感がある。
だが日本人にとっては腕は長めの設定。
胸ポケットにパッカブル。
レインウェア スペック一覧比較表
パーテックス シールドエアー ファスト シェル ジャケット | UL ALL WEATHER JACKET | Halo smock | Halo+ jacket | Kamleika jacket | ゼロストームジャケット | ストライクトレイルジャケット | ハイパーエアーGTXフーディー | ストームレーサージャケット | ストレッチオゾニックジャケット | GORE-TEX SHAKEDRY ランジャケット | バーサライトジャケット | ピークドライシェル | フェザーレインフルジップジャケット | エバーブレスレグンジャケット | ティフォン50000ストレッチジャケット | BONATTI TRAIL | |
GOLDWIN | 山と道 | OMM | OMM | OMM | Marmot | The North face | The North face | Patagonia | Mountain Hard wear | HOKA | モンベル | モンベル | Teton Bros. | Fine track | Millet | Salomon | |
レイヤー数 | 3 | N.A. | 2.5 | 2.5 | 3 | N.A. | 3 | 2 | 3 | N.A | 2 | 2 | 2 | 3 | 2.5 | 3 | 2.5 |
メンブレン生地 | PERTEX SHILD AIR | PERTEX SHILD AIR | PointZero H20 | PointZero H20 | Kamleika | Dermizax | HYVENT Flyweight | GORE-TEX SHAKEDRY | H2Noパフォーマンス・スタンダード・シェル | ドライQ | GORE-TEX SHAKEDRY | GORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPER | GORE-TEX SHAKEDRY | N.A. | エバーブレス3D | DRYEDGE™ TYPHON 50000 | Pertex® Shield 2.5 |
耐水圧 (mmH2O) | 10000 | 10000 | 10000 | 10000 | 20000 | 30000 | 20000 | ああ | 非公表 | 非公表 | 50000 | 30000 | 50000以上 | 20000 | 20000 | 20000 | 20000 |
透湿性 (g/m2) | 20000 | 20000 | 10000 | 10000 | 20000 | 30000 | 40000 | 80000 | 非公表 | 非公表 | 80000 | 43000 | 80000 | 20000 | 6000 | 50000 | 20000 |
重量 | 不明 | 144g | 95g | 130g | 265g | 203g | 115g | 225g | 198g | 310g | N.A. | 134g | 185g | 170g | 250g | 304g | 195g |
ポケット | ハンドポケット✕2 | 大型胸ポケット×1 | なし | ハンドポケット✕2 | ハンドポケット✕2 | ハンドポケット✕2 | なし | 背面ポケット✕1 両胸にハイドレーションへのアクセスポケット | なし | 胸ポケット✕1 ハンドポケット✕2 両脇にベンチレーション | なし 両胸にハイドレーションへのアクセスポケット | なし | 胸ポケット✕1 | 胸ポケット✕1 | 胸ポケット✕1 両脇にベンチレーションジッパー | ハンドポケット✕2 | 胸ポケット✕1 ハイドレーションへのアクセスも兼ねている |
タイプ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | ダブルジッパー | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ | フルジップ |
価格 | ¥38,500 | ¥43,000 | ¥24,200 | ¥29,700 | ¥39,600 | ¥17,600 | ¥22,000 | ¥41,800 | ¥38,500 | ¥28,600 | ¥35,200 | ¥18,700 | ¥26,180 | ¥29,700 | ¥22,990 | ¥35,200 | ¥25,300 |
その他 | スモックタイプもあり(106g,¥30250) | 収納可能なスタッフサック付き | ザックを背負った状態でもOK | ザックを背負った状態でもOK。 フードの裏にメッシュポケットあり、パッカブル。 | 胸ポケットにパッカブル | ザックを背負った状態でもOK | ザックを背負った状態でもOK。 胸ポケットにパッカブル |
まとめ
トレラン用軽量レインアウェア比較いかがだったでしょうか?
ここまでまとめたサイトは他にないと思うので、皆さんの参考になれば嬉しいのですが、、。
個人的には濡れても保水しない、圧倒的な透湿性という点でGORE-TEX SHAKEDRYが一番気になるけど、やっぱり耐久性、メンテナンスに難ありですね。
あとはPERTEX SHILD AIRの2着(GOLDWIN、山と道)も気になってます。
せっかくなら日常使いもしたいしなぁ、選択肢が多いほどやっぱり迷ってしまう。
なにか選んだらまたレビューしますね。
皆さんのアウトドアライフがより豊かになりますように!
それでは!
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